太陽が照りつける真夏のツーリング。走っている間は風を感じられるとはいえ、信号待ちや渋滞ではあっという間に体が熱を持ち、汗が噴き出します。そんな季節に、快適で安全にバイクを楽しむために欠かせないのが「冷却ウェア」や「涼感グッズ」です。
夏のツーリングに潜む熱中症リスク
バイクに乗っていると、つい見落としがちなのが「自分の体温管理」です。走行中は風で涼しく感じるものの、実際にはヘルメットやジャケットに包まれた体はどんどん熱を蓄積しています。
特に停車中や渋滞では、エンジン熱と日差しが集中して体に当たるため、熱中症のリスクが一気に高まります。
軽い脱水状態から意識障害に至るまで、症状はさまざま。だからこそ、走る前の準備と装備選びがとても重要なのです。
おすすめの冷却装備4選
冷感インナー(接触冷感タイプ)
肌に触れた瞬間にひんやりと感じる「接触冷感素材」のインナーは、暑さ対策の基本アイテムです。
汗を吸収・速乾してくれるため、体の熱がこもりにくく、汗による不快感も軽減できます。
- RSタイチ「COOL RIDE」シリーズ
- ワークマン「アイスアーマー」など
冷却ベスト(保冷剤タイプ/水冷式)
保冷剤や氷を使用するタイプのベストは、身体の中心部(脇・背中)を効果的に冷やせるのが特徴。
冷却時間は数十分〜1時間程度ですが、信号待ちや市街地走行では効果絶大です。
- Komine「アイスベスト」
- RSタイチ「クーリングベスト」
また、上位モデルでは水を循環させて冷却するポンプ式ベストもあり、長時間走行でも安定した冷却が可能です。
メッシュジャケット
通気性抜群の夏用ジャケットは、走行中の風をしっかり取り入れ、体温の上昇を抑えてくれます。
プロテクター付きで安全性も確保できるため、機能性と快適性を両立したい方におすすめです。
- メッシュの目が細かすぎないこと
- 腕や背中にベンチレーションがあるモデルが◎
ネッククーラー&冷感タオル
首元を冷やすと体感温度が大きく下がります。冷水で濡らして使える冷感タオルや、電動ファン付きのネックリングも人気です。
- 冷感ジェル入りネックリング(繰り返し使用可)
- ファン付きポータブル冷却機器(USB充電式)
冷却装備の注意点と活用のコツ
冷却アイテムを使う際には、以下のようなポイントに注意しましょう。
冷却による体調不良に注意
保冷剤や冷却スプレーを長時間使いすぎると、かえって体がだるくなることがあります。
「涼しすぎる」と感じたときは、一度装備を外す・着替えるなどの調整を。
行風を活かす装備の組み合わせがカギ
冷感インナー+メッシュジャケット+ネッククーラーなど、風を通す+冷やすを両立させることで、より効果的に熱中症対策ができます。
冷剤の補充や交換も計画的に
冷却ベストを使う場合は、目的地や休憩ポイントでの保冷剤交換の計画も忘れずに。コンビニの製氷機や保冷バッグが役立ちます。
夏の暑さも、装備次第で「快適な時間」に変わる
ツーリングは楽しむもの。暑さで我慢しながら走るのではなく、快適に・安全に・笑顔で夏のバイク時間を満喫しましょう。
冷却ウェアや便利な装備は、夏のライダーの強い味方。「こんなに違うのか!」と感じる快適さを、ぜひ体感してみてください。