バイクのカスタムと聞くと、まず思い浮かぶのはマフラーや外装かもしれません。
しかし、ホイールとタイヤのカスタムこそ、見た目だけでなく走行性能にも大きな変化をもたらす注目ポイントです。
ホイール&タイヤカスタムの基本:何が変わる?
外観が一気にスポーティに
ホイールは車体のデザインを左右する重要なパーツです。
純正の地味なカラーや形状をカスタムホイールに変えるだけで、マシンの雰囲気は一変。足元に高級感やスピード感を演出できます。
特にアルマイト加工のカラーホイールやスポークデザインの軽量モデルは人気で、カスタム初心者でも手応えを感じやすいパーツです。
走行性能の向上
アルミ製ホイールは軽量で剛性も高く、バネ下重量を軽くすることで加速・減速・旋回性が向上します。
また、タイヤの交換とあわせてトレッドパターンやコンパウンドを変えれば、グリップ力や乗り心地も調整可能。
通勤仕様のバイクでも、ツーリング向けタイヤに換えることでロングライドが格段に快適になります。
おすすめのホイール・タイヤブランド
カスタムに取り入れやすく、かつ信頼性の高いブランドをいくつかご紹介します。
GALE SPEED(ゲイルスピード)
日本が誇る高性能鍛造ホイールブランド。軽さと強度のバランスに優れ、スポーツバイクユーザーに特に人気です。
ビレットタイプやトラック対応モデルもあり、性能志向の方におすすめ。
OZ Racing(オーゼット)
MotoGPでも使用されるイタリアの老舗メーカー。ヨーロピアンなデザインと洗練された作りが特徴です。
YZF-Rシリーズなどヤマハ車向けの専用設計もラインナップされています。
Pirelli(ピレリ)・Michelin(ミシュラン)
タイヤ交換なら、これらの欧州ブランドが定番。
グリップ性能と乗り心地、雨天時の安定性に優れ、街乗りからワインディングまで幅広く対応します。
カスタム時の注意点とブレーキとの相性
車体とのマッチング確認は必須
ホイールを交換する際は、サイズ・オフセット・スプロケット・ディスクブレーキとの互換性を確認することが最重要です。
特にフロントフォークやスイングアームとのクリアランスは、数ミリの差で干渉が起きる可能性があります。
また、タイヤ幅の変更によって乗り味や倒し込みの感覚も変わるため、好みに応じたセッティングが求められます。
車検・保安基準に適合しているか確認を
社外品ホイールや極端なタイヤサイズ変更は、場合によっては車検非対応になることも。
事前にショップやメーカーに確認し、法規制をクリアしたパーツを選びましょう。
ブレーキパーツとの相性もチェック
ホイールとディスクローターの位置関係がズレると、ブレーキ性能に影響が出ます。
また、ホイールの軽量化によって制動時の荷重変化も変わるため、ブレーキパッドやサスペンションとのバランス調整も重要になります。
見た目だけじゃない、走りを変えるカスタムへ
ホイールとタイヤのカスタムは、バイクの外観を引き締め、乗り味を自分好みに近づけることができる実感型カスタムです。
見た目の変化はもちろん、ブレーキの効きやコーナーでの安心感など、走るたびにその効果を感じることができるでしょう。